TOP > カスタム、リペア 他 > ストラトの歴史その1(ジミヘン)
エレキギター (Gibson・Epiphone・Greco他)
フェンダー(Fender)タイプ情報も...

ストラトの歴史その1(ジミヘン)

今でこそ、「ストラト」といえば、エレキの定番中の定番ともいえる存在ですが、ストラトキャスターがエレキギターのスタンダードとなる上で最も重大な役割を演じたのは、おそらくジミ・ヘンドリックスであると思います。

'50年代にはハンク・マーヴィン、バディ・ホリー等のいわゆる当時のスターギタリストなどもストラトキャスターを使用していたものの、'60年代半ばのロックミュージック勃興期には忘れ去られた存在であり、生産中止の予定もあったといわれています。
しかしながら、1966年、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスがデビューすることで、この状況は大きく変化しました。ジミは音量を最大にしたマーシャル社のギターアンプにストラトキャスターを接続することで、ギブソン社のレスポール・モデルにも劣らない大音量ディストーション・サウンドを引き出しています。またシンクロナイズド・トレモロを活かした変幻自在の演奏もあいまって、ストラトキャスターが持つロック用エレキギターとしての潜在能力の高さを見せつけたのです。ちなみにヘンドリックスは左利きですが、右利き用のストラトキャスターをひっくり返した上で、左で構えて使用しています(弦の位置は左利き用に張り直しています)。

その後、彼の影響を受けてストラトキャスターを手にしたのがエリック・クラプトンやジェフ・ベックなどのギタリストです。ただしクラプトンもベックもヘンドリックスの生前には表だってストラトキャスターを使用することはほとんどなく、多用するようになったのはヘンドリックスの没(1970年9月18日)後のこととなります。

そして、エリック・クラプトンによるストラトキャスターの演奏はジミ・ヘンドリックスとはかなり対照的になっています。あまり音を歪ませず、シングルコイル・ピックアップ本来の音色を生かした演奏は、ストラトキャスターの新たな魅力を引き出しています。ハーフトーン(センター・ピックアップとのミックスポジション)を一般化させたのもクラプトンの功績であるといわれています(ハーフトーン自体はヘンドリックスなども使用しています)。